「たった一つのなすべき事がある。あなたの自己を見つめなさい。このことを正しいやり方で行えば、あなたは自分の問題のすべてに解答をえるでしょう」
「あなたが認識するように、世界はあるのだ。自分自身を理解する事なしに他のことを理解しようとして何になるか。時間を浪費するな、あなた自身の奥にある真理を見つけよ。そうすれば世界の奥にある真理も理解できる。あなたは世界の一部なのだから」・・・
これは１９３８年にイギリスで発行されたポール・ブラント著の「秘められたインド」の中でラーマナ・マハーリシが著者に直接つたえた言葉らしい。ポール・ブラントは文筆家だからラーマナ・マハーリシから伝えられた事を彼自身の言葉に直して文章にしたのだろうが、実際にはもっと省かれた言葉で要約され、センテンスさえ形成していなかったような気がする。
ジャーナリストとしてインドに渡りヨガの実践者となった彼に、ラーマナ・マハーリシは「思いをその起源までたどって行け、真の自己が自らを表すのを見まもれ。そのとき、あなたの思いはおのずから消えるであろう」と、くり返し言ったらしい。これがヨガに取り組んでいるイギリスからやってきた瞑想者への最後の助言であったそうだ。
