貝原益軒を書こう 四十二 中村克博 久兵衛は松永尺五との面談を終え黒田屋敷に歩いた。家老に尺五との話を報告するためだったが家老は留守だった。京都所司代の板倉重宗に呼ばれて出かけているらしい。帰りを待っていると屋敷の中が慌ただしくなった。何事か…
茶室のそばの大きな木を切った。 このままでは、さらに大きくなって風で枝が落ちたら屋根が壊れる。 貝原益軒を書こう 四十一 中村克博 それからも根岸はすれちがう上り下りの舟を食い入るように見ていた。佳代はその足元に横座りにうなだれていた。 舟方が…
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