私の場合はまだ瞑想をする準備の段階で長時間の瞑想が出来るための体つくりをしている。様々なヨガのポーズを習得していく過程で骨格が本来の正常な位置にもどっていく、同時に付随している筋や筋肉が整えられる。
誰でも永年の生活習慣で骨格が異常になっている。何十年も続けた仕事での姿勢、日ごろの歩き方、座り方、それに考え方や一部の筋肉の継続した緊張でなどで体形が狂っている。それは内蔵の器官や精神にも変調を起こすかもしれない。
実は・・背骨をねじりながら、こんな、上海雑技団がやるようなアクロバットの物まねをして一体俺は何をしているのだ、と最近まで時々思うことがあった。脳梗塞で半身が麻痺していた事などすっかり忘れている。運動機能も体力も元通りになったが、それがヨガのおかげなど忘れているのに気付いて感謝しなおし、懺悔する。
しかし、ヨガの目的は病気を治すことではない。変調、それは自分の心身の状態のバランスをとるために起きた必要な均衡状態だから、心身の状態を変えれば自然にバランスも変わるわけで、結果的に正常になるだけの事らしい。そもそもヨガでは病気などそんな観念はないようだ。心身を整えるだけだ。それは正しい瞑想が出来るようになるための準備段階であるのだが、瞑想の先にあるものは、ず〜っと遠くて私には見えはしない。今は、アサンスのポーズが一つ、また一つと、どうにか出来るようになると、体が更に元気になり心が穏やかになる事は実感している。
