鎮真流のお茶会に妻について出かけた。写真撮影をたのまれていた。
大濠公園の日本庭園の中にある建物でおこなわれた。秋の観月会とのことだ。
主催者側の口上のあと献茶が点てられた。
うやうやしく薄茶が捧げられた。室内には夕方の日差しがはいっていた。
お招きされた正客におも菓子がだされ、濃茶の点前がはじまった。
三人分の濃茶が点てられた。お師匠さんの眼差しがあたたかい。半東さんが茶をはこぶ。
茶がまわされ、若い亭主のもとに茶碗がかえってきた。
かえされた茶碗をとりこんで、つぎつぎと来賓に茶がふるまわれた。
迎える側の茶人もいっしょに濃茶をいただいた。
亭主の大役を無事におえたお嬢さんは嬉しそうだ。顔見知りばかり、つい、大きな笑顔になった。 道具の拝見がはじまった。
夕日が沈むころ食事の前に薄茶がだされた。
配膳の準備がはじまり、あちこちで謝辞の挨拶がされていた。礼に始まり礼に終わる。
道具のかたずけも大切な稽古のひとつ、つたえる先人とうける役目の茶人たち。