かねてから計画してあったの斬試会に飛び込みでテレビの取材があった。
経験の長い人から斬り始めた。
斬試の意味についてレポーターがたずねていた。 台所では後の手配をしている人がいた。
むつかしい技を披露して説明を求められていた。 テレビの取材とあって、現代の剣士も平常心が乱れるようだ。
老齢な師範はテレビくらいには動じないが、切り口が少しばかり上にあがりすぎた。
マイケル師範にレポーターが英語で質問しているようだ。
なんという技か知らないが、宗家が片手で斬り上げた。 なんだか感心したような素振りのレポーターさん。
馬廻りの殿も、うまく斬っていた。
うちの祖先は黒田の殿さまの前で馬から落ちた記録が残っている。などと言っていた。
マイクの、見事な切り口に注目している取材の人がいた。 それに反応するレポーター。
誰も手を出さない超太巻きに挑戦する人がいた。
斬試には作法がある。形も大切だが何よりもマインドが大切だとマイク師範が言っていた。
マインドで斬ったのだろうか。 いや、それまでには、ひたすら励んで10年はかかる。
むつかしい技に挑む。テレビが入るからか、普段とは違うようだ。
いつもなら横一文字に難なく斬れるのに、なぜだか不思議だ。斬れない。
斬試が終わって、囲炉裏を囲んで食事会にうつった。
今回の取材はマイクやスエーデンから来ている門弟がお目当てだったようだ。
箱島さんが差し入れたちゃんこ鍋はとてもよろこばれた。
昔の筑豊名物、トンちゃんの鉄板焼きは山小屋斬試会の定番料理で宗家のお気に入りだ。
スエーデンに竹はないそうだ。かっぽ酒は初めてらしい。
たのしい午後からの時間だった。ありがたかった。
テレビの放映は12月7日、TVQであるようだ。