日常使う来客用の湯呑を見に行ったが、僕のお目当ては天目茶碗だった。
花生け人は陶芸作家の話を興味ぶかく聞いていた。
青空間の作風がでている大きな花瓶がある。どんな花が生けられるのだろう…
天目茶碗があった。 くるたびに良く見える。
思い切って一つ買うことにした。 昨日から自分の机の上において眺めている。
窯変は出ているが油滴は出ていない。それでも見ていて飽きない。
800年前に南宋の窯で偶然できたのを現代に意図して作るのはむつかしいようだ。
焼むらと釉薬の垂れがあるので値引きしてくれた。
それを、傷とみるか、作品の個性とみるか、むしろ僕はこれが気に入っている。