まだ散歩は早いと獣医に言われているが、ラルに会いたいようで強い意思表示をした。
しかたないので、写真を撮りながら、休み休みに歩いた。
先に歩くグリュックの歩調は早い、何度も振り向いていた。
村のいたるところに柿が生っている。
たわわに生っている。誰もとらない。渋柿だろう・・
こんな植物も生っていた。
この季節で初めての霜を見た。
グリュックはラルと会えた。2匹とも嬉しそうだった。
散歩の途中でラルの飼い主との会話・・
「今度のグリュックの病気でい気づいたことがあるよ」
「なに・・・?」
「人間は病気の時、食べたくないでも無理して食べる」
「グリュックは食べたいものでも食べない・・」
「・・・」
「餌をやると、食べない、が、引こうとすると、あわてて押さえる」
「どちらが正しいのか分らんね〜・・」
「分らんけど・・ 本能のままがいいとは限らんね・・」
「その証拠に人間が主人で犬は・・ 第一、人間の文明の方が進化しているし・・」
「それに、人間が本能のままに行動したら大変なことになるよね〜」
散歩から帰って・・
人間は頭で考えて判断する、その意思を体の反応より優先して行動する。
犬にも意思はあるが、考えているとは思えない、どこで判断するのだろうか?
論語に、たしか「七十にして己の欲するところに従えども則を超えず」というのがあった。
人間が犬のように考えずに上手く生きるに、70年もかかるのだろう、か・・
犬の方が偉いのだ・・ うんこの始末、餌の世話、風呂から寝床の心配までさせている。