今年は一人でこの日を過ごすのか、と思っていた。
思いがけないお誘いだった。うれしかった。ご主人の気づかいがいい・・
あるじは何もできないのだが、ほのぼの、いい夫婦だ。
僕、は娘と出かけた。他にもう一人、女性が少し遅れて加わった。
その人は僕が初めて見る種類の珍しいバラを持ってきていた。
ローストチキンにナイフが入って、僕はシャンパンを抜いた。
あるじは、出来合いのチキンですが・・と、暗に奥さんを詫びていた。
あるじは、僕のプレゼントのマグカップに焼酎を注いでいた。
クリスマス・イブをアマテラスが見下ろして、神々に寛容な日本国がある・・と思う。
この立派な明太子が1000円だった。と、うれしそうに説明していた。
製品に出来ない破れがあるらしい。家での消費には問題ない。
あるじは会話に浸って、焼酎の独酌が多すぎるようだ。
クリスマス・ケーキが出て来た。 あるじは自分が手配して買って来たのだ。と言う。
時間はいつの間にか過ぎて、疲れたが、素敵なひと達と素敵な時を過ごした。
ケーキはなかなか上手く切れない。数人が手を出してケーキは皿の上で団子になった。
テーブルの隅でユーモラスな置物がこの時間を見ていたようだ。