ブログを体験してみる

はてなダイアリーの創設時期からブログを体験してみようと書きはじめてながい年月が経過した。

昨年までは、週末はだいたい海にいた。

平日でも天気がいいと一人でヨットを出していた。海に一人で出ると徐々に気力が湧いてくるのが分かる。少し時化たくらいの海がいい。右の写真はヨット仲間が時化た海で自分の舟のデッキを洗う波を撮ってメールで送ってくれた。いい写真だ。外洋仕様のパシフィックシークラフト34で、この状態なら瞬間30m以上は吹いていたのだろう。波頭が風で吹き飛んでいる様子が分かる。
こんなに吹いては僕の舟では論外だが、風上に向かうと波が舳先で割れて飛沫が顔にかかるほどがいい。海面には白波がちらほら出て顔の向きを変えると耳に風の音が聞こえる。

見えているのは海と空だけで遠くの陸地と島影は意識の外にある。時おり貨物船が追い越していく。漁船が船尾に三角帆のスキャンパーを張って操業しているのに出会う。この時には舵を持つ手に意識が伝わる。



時には、仕事で付き合いのある人達ともセーリングを楽しんだ。ぽかぽか天気をのんびり走るのもいいし、風を抜かずにあえてヒールさせるのも面白い。湾内の島で昼食をして帰るだけの短い時間だがみんな童心になって喜んでいた。

そんな友人がもうすぐ役員定年で退職する。おそらく最後になる在任中の会食なので僕も参加させてもらった。私は周りのにぎやかな話を聞くばかりで話はほとんどしなかった。話せば昔話が出てよけい寂しくなる気がした。

僕は脳梗塞になって以来ヨットには今のところ乗れない。ゴルフはもともと下手くそで出来ない。長時間の宴席は無理だろうと気を利かせて呼んでくれたタクシーに一足先に一人で乗り込んだ。久しぶりに飲みすぎた。ビールだけだが頭が痛い。おかげで人生の寂寥を味わうことなく、目が覚めたら朝だった。今頃彼らはゴルフ場に向かっているだろう。