ブログを体験してみる

はてなダイアリーの創設時期からブログを体験してみようと書きはじめてながい年月が経過した。

ハウステンボスカップ・ヨットレースがあった。

ヨットは先週のうちに回航していた。29日土曜日には車で出かけた。

指定されたポンツーンは A - 1 、前年の優勝艇が舫う名誉の桟橋だった。

スキッパーは奥さんとその友人をレース観戦に招待していた。

レースの前日、お客さんを明日のレース海面にお誘いした。

夕方、昨年の優勝艇「ひらひら」は運河の水門を通って開会式の会場に出向いた。

セレモニー、昨年のショートコースとロングコースの優勝トロフィーの返還があった。

アトラクション、夕日が沈み空が青く澄むとサックスとクラリネットの演奏が始まった。

料理を行列に並んで皿に盛って運ぶのは面倒だが、ブルーモメントの空での食事はいいもんだ。
会場は入場を制限するほど賑やかだった。若者は食べ 、飲み 、さらに食べた。
ボースンは明日のレース展開を想像してだろう、この上ない満足そうな表情だった。

美人が一人でいるとツーショットの希望者が多かった。

食べて飲んで、美味しかった。
上弦の月が思いの人にセレナーデを奏でていた。明日もいい天気だろう。

メインステージ前の運河に浮かぶ「ひらひら」は19世紀の貴婦人のようだったが、
どんでん返しとは、明日のレースで起きる出来事との落差を言うにふさわしい。 

レースの朝、運河の水門を抜けてポンツーンに向かう。

前日から準備はできている。直ぐにレース海面へ向かった。

風がない。100艇近い数のヨットが押し合いへし合いスタートしたが走らない。

スタートしてから次のマークまで、並んだままで浮かんだままで、成すすべは無く動いて行った。

外輪船がレースを観戦していた。ヨットレースとは退屈なもんだと思っただろう。

ボートがレースのコースを短縮する知らせを運んできた。

飛梅が横を通り過ぎて行った。船長のだみ声が段々に遠くなる。

お昼を過ぎるころ風が出てきた。

クラッシックなヨットが走っていた。こんなヨットもいいな〜 と思った。

先行艇が次々とゴールインしてい行くのを後ろから見ていた。惨敗だった。
今回のレースのもようを知るにはこのブログがいい。
http://rirure.exblog.jp/8909073/

ゴールして、ブイを回って舵持ちが交代して間もなくだった。
次々に後続のレース艇とすれちがう。ゴールするヨットを避けた時か、頭上でバキッと乾いた音がした。

音の方向を見上げるとマストが上段のスプレッダーの下で折れてセールが風にあおられていた。
サイドステーが役目の限界を超えたのか、切れた。そしてマストは根元が外れ水面に落ちて行った。

海に落ちて、セールが着いたままの二つに折れたマストは水をすくって上げようにも上がらない。
おまけにシートやリギンが絡み合って作業する足や首にも絡みつく、デッキの上に上げるのに苦労した。

ハウステンボスの救助艇が直ぐに到着していた。

マストはデッキに乗せたが、セールが船底で何かに絡まって上がらない。エンジンがかからない。
クルーが潜った。 
ジブセールがペラに絡まっていた。 海の中から首を出して直ぐに「クリヤー」と声が聞こえた。

救助艇は有り難いが、自力で走りだした。 ボースンはどこかに電話をしていた。沈着な男だ。

スキッパーはデッキいっぱいの荷物の間で何事もなかったように舵を取っていた。

ポンツーンに着けて、セールをはずして片付けをした。遅くなった幕の内が美味しかった。
マストが折れたとき、カメラマンの習性として写真を撮り始めていたが、
ボースンが、「今、写真など撮る時ですかっ」・・・・とたしなめた。
それで、しゅんと自粛したので緊迫感のない写真になった。事故の写真として、まるで迫力がない。