ハーバーに着いて「Maybe」の船長に挨拶に行った。昨日、艇から落ちて額を切ったらしい。
僕も脳梗塞の前に頭を3回切った。合計で13針。愛用のオートバイで手首を骨折した。
時々ハーネスラインに足を引っ掛けていた。飛べると思った岸壁に戸惑った。その時には気付かなかった。
私事を例に出して申し訳ないが・・前兆と思って用心に越したことはない。と言いたかったのだが・・
「ひらひら」ではレース用の艤装が完了していた。レースに必要ない荷物はロープの一本まで下ろしてあった。
スタートはいつものように文句なしだった・・ スタートしてすぐにジブをジェネカーに変えた。
出だしは良かったが、スタートして程なく風は南にふれて真追っ手になった。
スピンポールをセットしていなかったのは判断ミスのようだ。先頭集団は離れていく。
東に振れていたらフラットな新調ジェネカーが威力を発揮していたのだろうか・・
多分それを狙ったのだろう。書き終えたブログを見ていて、今、そうだと気づいた。
15分後、ボースンは決心したようにポールをセットしたが・・ 何か、シックリこないようで頭をひねっていた。
バウではいろんなシートがクモの巣のようだ。僕にはどうなっているのかわからない。
みんなは分かっているようだ。それでも時にクルーが勘違いする。ボースンの機嫌が悪くなる。
貨物船の舳先を交わした。アンカーリングしているので衝突はない。 どうも、スピンがうまくないらしい。
タック側にセットしたのをクリュー側に変えてみたり、上げたり下げたり、僕には何やっていたのか分からない。
これくらい長いと具合が良いね〜、と言い合っていた。
誰かが、「手で持つのは違反ぞ〜」ハハハと笑っていた。
「３５か３８のスピンポールをどこからか手に入れて来い」と誰か言った。
「３８のがいい」と応えていた。
この部分の会話はブログに載せないように言われていたような気がする？？
折り返しの時、後ろにはヨットが居なかった。ヘルムスは国体級らしいので原因はどうもボースンに？
玄海島の復旧はすすんで近代的なビルが建っている。以前の漁港の面影は記憶の中だけになった。
バテンがバックステーに当たるのでジャイブのたびに手でステーを揺らして放している。唯一僕の仕事・・
一人乗りのカヤックが遠くに走っていた。こんな風景が最近増えたようだ。
能古島が近くなる頃、冷たい雨が降ってきた。先行艇は濡れないでゴールしたようだ。
「ひらひら」はのんびり走ったのだろう。おかげでレース中におにぎりの配給があった。美味しかった。
