大粒の雪が次つぎと落ちていた。
シャーベットのような雪で積もりはしなかった。
雪を見ながら足裏のマッサージをしていた僕が
「雪はいいね〜、きれいやね〜」と言うと
みんなの顔が窓の外に向いた。
この一言で静寂が消え、
あちこちで雪の話しが始まった。
誰かが・・
「あそこのカーブは事故が多いよね」と足の裏をヨガ棒で押しながら言った
「ホント 、このまえも軽が落ち込んでいた」と続く・・
「若い女性が死んだらしい」・・・ 朝から死人の話になった。
「お祓いをしたら、それから事故がなくなったようね」・・・
訳のわからん話になりそう、、と 僕は困った。
「きっと、何かが憑いていたのよね」・・・
あ〜ぁ、と思った。とうとう幽霊の話だ。。 僕の一言からこうなった・・
雪降る朝ヨガの時間に訳の解らん幽霊の話はないだろう。と思った。