大型の台風が直撃するようでそれていった日曜日のお昼前、本を読みながらうとうとしていたら、ずっと目上の友人から電話があった。「いま何しようとや、今から小国に行こう」という。「は、、はい、行きます」と言った。
高速の基山サービスエリアで待ち合わせ、先導する友人の車に付いていった。高速道路を降りてからずい分走った。何度も道を間違えた。同じ道を回って同じ橋を3度も渡って、どこをどう通ってきたのか判らないが小雨にかすんだ雑木の藪を過ぎて、忽然と現れた大きな丸太小屋を見た時にはホッとした。友人と牧場主は古い付き合いで何度もここには来ているらしい。車から出ようとしたら、旧知の友人を迎えるように大きな犬がニコニコしてやってきた。
