本も良かったが映画はそれよりも数倍面白かった。主人公のハーバード大教授(宗教象徴学専攻)を演じているトム・ハンクスの存在が大きいがストーリーが本とはかなり変わってカトリックに対して少々過激で挑発的になっていたような気もした。
キリストに子供がいたとの内容が物議をかもしたが、カトリックの総本山があるイタリアでは初日の19日だけで200万ユーロ(約2億8千万円)と過去最高の売り上げを記録したそうだ。
フランスでは他の国に先駆けて17日にカンヌ映画祭の開幕作品に公開されたそうだ。メディア評は「アクションシーンは弱々しく、より多い講釈の場面は仰々しくて冗舌」(18日付フィガロ紙)と、娯楽映画としての出来ばえを論じている・・ そうだ。
小説の主舞台であるパリとロンドンを結ぶ高速列車ユーロスターは配給会社と提携し、映画を春の旅客宣伝キャンペーン(費用1千万ユーロ)に使った・・ そうだ。
米国では17日、中絶反対運動をしているカトリック系の団体「ヒューマン・ライフ・インターナショナル」の代表がボイコットを呼びかけた。しかし、別の保守系の団体「アメリカ家族協会」はAP通信に「人々に(事実とフィクションの違いを)学んでもらいたい」と述べた・・ そうだ。
欧米での反応は、ボイコット運動が広がったアジアとは対照的に冷静なようだが、テレビのニュースではこの映画の話題は取り上げたようだから、すごい広告効果があったことは映画製作者の計画通りなんだろう。
ダビンチコードにテーマは似ているが人間のペーソスはこの本が多かった。ダビンチコードは読み終わったとき最後の階段をポンと下りたようだった。この本は読んだあともず〜と吸い込まれるような余韻が残った。
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これらの福音書もバチカンが異端としたらしい。まだ読んでいない。
- 作者: ハーバート・クロスニー
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- 作者: 荒井献
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