夜が明けて窓を開けると、高い木の上から大きな鳥が池の鯉を狙っていた。
辛抱づよく、いつまでもチャンスをまっているようだ。
窓から覗くカメラに気づいて、すぐに飛び立つ身構えになった。
サッと羽を広げて飛んでいった。頭は小さいが、鳥は用心深い。
耳がいいのか、目が鋭いのか、いや何かの気配を感じる機能があるようだ。
池には太めのテグス糸を張り巡らせている。
数日は警戒して池を眺めるだけだったが、昨今はかいくぐって池に入っている。
とうとう、小さい魚は食べられて見えなくなった。大きいのが隠れるようにしている。