朝は寒かったが天気が良くて野外の運動にあつらえだった。
巻藁と畳表を巻いたのを水槽に浸けていたが、
水のふくみ方が不十分だった。今後の工夫が必要だ。
切り台は大工さんに頼んで作ってもらった。
マイク師範はしばらく精神を統一してから切るようだ。
気合と共に一瞬の動きが見えて、切られた巻藁はそのまま落ちないでいる。
手足の筋肉だけではない、体だけではない、うまく言えないが、
インナーマッスルとか背筋とか重心とか姿勢とか、の問題ではなくて・・
巻藁を横にして切る切り台は柱の間隔が広過ぎた。
この剣士はうまく切ったが、だいたい巻藁が折れ曲がってしまう。
袈裟切りから横一文字への連続技・・
アンディさんが撮ってくれた僕の写真、たまたまうまく切れているが、
可笑しくもないのに口が緩んでいる。真摯で素直な謙虚さがない。
未熟な動作を照れでごまかしているのだろう。時に自分の写真を見るのもいいもんだ。
マイク師範の一刀一刀には畏怖の念、感謝、優しさ、憐れみ、を感じる。
切る前にも、切った後にも切るという気負いは感じない。
神事を見ているようだ。ファインダーから見ている方も敬虔になる。
品格とはこのようなものかもしれない。鍛錬された技術、だけではない・・?
横一文字はなかなかうまくは切れない。僕はまだやった事がない。
斬試会のあとは囲炉裏で軍鶏鍋を楽しんだ。
青竹を切ってかっぽ酒にした。
宗家から居合にまつわるいろんな話が聞ける。