家を解体した時に出た建具があった。昔のガラスを再利用するらしい。
茶戸棚に使うと今のガラスとはちがう雰囲気が出せるようだ。ダイヤガラスにすりガラス・・
造りかけの作品が朝日に照らされて、製作者の意気込みを感じた。
僕はチーズ用のカティングボードを仕上げていた。手を休めて表に出てみると、
おっしょさんは造りかけの作品を削り過ぎて大きな穴を開けていた。
「いい、いいよ、木栓すれば、面白いよ」と言ったが、慰めにはならなかった。
一休みして、先ほどの作業を再開してまもなく今度は僕が失敗した。
兄弟子が、接着剤でほとんど元通りに修復してくれたが、落胆は戻らなかった。
お昼に、家に持ち帰った。上手く修補してあったが、壊れた状態に戻して写真に撮った。
お昼からのヨガが終わって再び木工所に行った。
未練なことはすまいと、割れた部分を切り取った。
危険な作業なので兄弟子にやってもった。
おっしょさんも失敗を克服していた。穴のおかげで何か閃いたようだ。
失敗は、思わない着想に導いてくれるもんだ。
小さなカッティングボードに作り変えた。テーブルで果物を切り分けるのにいい。
オリーブオイルを塗って仕上げにした。夕暮れの明かりによく似合う。
