大分県大分市の東端(旧佐賀関町)及び臼杵市に位置する半島。
地名の由来は昔むかし、この地に航路の関司(見張り番)が置かれたことによる。
佐賀関には煙突が2本ある。167mと200m、古い方は先が欠けている。
巨大な煙突は銅製錬業の日鉱製錬佐賀関製錬所の溶鉱炉。
佐賀関には鉄道の駅舎がある。時計は止まっている。
線路は無いので待っていても汽車は来ない。
豊後水道、速吸(はやすい)の瀬戸に育つ魚はアジ、サバに限らず美味しい!!
しかし、どこで獲ってもこの港に上がったアジ、サバなら「関サバ」「関アジ」となる。
速吸の瀬戸で取れても佐賀関漁港に上がらなければ「関サバ」「関アジ」といえないようだ。
「関サバ」「関アジ」は大分県漁業協同組合「佐賀関支店」の登録商標らしい。
1992年に魚としては初めて商標法に基づいて登録された。
「関アジ・関サバ」は商標登録したブランド名なのだ。
釣り人の気ははやるが、もう少し夕日が傾かないと魚は動かないらしい・・
港の船もまだ動く気配が無い。
船尾に付けているスカンパーは何故か黄色がおおい。
船長がやってくると船はすぐに出た。チョビヒゲを生やしたナポリ映画に出てきそうな男だった。
操舵室は物置になって足の置き場が無い。ナポリの漁師はタバコをくわえて舵輪を指先で触っていた。
釣り場は漁協を出てすぐ、目の前にある島、「前の島」と言っていたが本当の名前だろうか・・
アンカーを入れて、竿を入れるとすぐに釣れ始めた。
いろんな種類の魚が次々と上がってくる。僕はデジカメに専念、動き回って撮った。
釣った魚の絞め方をナポリの船頭に教わった。さっそく試してみた。上手く出来るようになった。
みんな形のいい魚を釣って嬉しそうだった。タイを釣る人、ヒラアジ釣る人・・
日没が来るころ、僕も教えてもらってやってみた。釣れた!!
夜になって船に明かりが点くとさらに釣れ始めた。潮の流れが変わって魚の種類も変わった。
釣り人が網でハリセンボンをすくった。ナポリの船頭が素手でつかんで見せた。
僕も真似をしてみた。そっと手に乗せると何とも無かった。顔が愛らしい。
サバが ・・・お目当ての「関サバ」が獲れはじめていた。
大分県漁業共同組合のWEBサイトがあった。
http://www.sekiajisekisaba.or.jp/
「関あじ」「関さば」がなぜ美味しいのか。活き腐れとまで形容されるサバなのになぜ
「関さば」は刺身で食べることが出来るのか。
その秘密の一部をここに紹介したいと思います。 と書いてある。
佐賀関の漁港にはマーケティングの判る策士がいるのだろう。と思った。