ブログを体験してみる

はてなダイアリーの創設時期からブログを体験してみようと書きはじめてながい年月が経過した。

グリュックが人の指を噛んだ。

遠方から来客があった。小型の室内犬が一緒だった。
グリュックはいつものように歓迎の態度だったが、小型犬は抱かれておびえていた。
小型犬は部屋に上がると安心したように屈託なくあちこち歩き回っていた。
グリュックは硝子戸の外から部屋の中をみていた。小型犬はそれに気づくと、かん高く吠えたてた。
その時、グリュックは大きな舌をだして笑っているように見えたが、それは僕の見間違いだった。
大きな口を開けて息をして笑っているように見えたのはベランダに射す直射日光が熱かったのだ。
笑った口の上にある、小さいが、おぞましい怒りの目には気付かなかった。

部屋の中はみんなで談笑してお茶を飲んで、小型犬も水を飲んでおやつをもらった。
グリュックはそれを見ていた。小型犬は、かけて行ってグリュックをキンキンと吠え立てる。
グリュックが自分のケージにもどると、小型犬は追いかけて硝子戸越しに吠え立てる。

小型犬がみんなと敷地内を散歩に出かけた。しばらくして僕はグリュックも出してやった。
すぐに、人の叫び声がした。何事かと僕は外に出た。グリュックが小型犬を押さえつけて腹をくわえていた。
小型犬の白い毛は血で赤くなっていた。小型犬はひきつって放心状態だったが怪我はしていなかった。
飼い主がグリュックの口と小型犬の間に手を入れてかばったようだ。飼い主の右手は3か所切れていた。
申し訳ないことをした。僕に犬の気もちが見えなかったのが原因だった。判断間違いは思い込みだった。
こんど小型犬が来たら、グリュックに特別なおやつを食べさせよう。部屋には入れないが触ってやろう。
室内犬が来たら、自分にいいことがあると思うようにしよう。キンキン吠えられるたびにを牛肉を与えよう。