天気が良くて暖かい一日だった。
久保白の山小屋で厳かにも花見をかねて行われた。
畳表は数日前から水槽に浸していた。
切れても腰が入っていない。手だけで切っている。 刃筋が通っていないとこうなる。
おみごと! と思ったが、
本人は気に入らないようだ。肩に力が入って肘が曲がっていると、
宗家の切り上げ、鞘離れしたとき・・
見学の友人に経験を積んだ有段者が説明をしていた。
新人の女性も指導のよろしきを得れば切れる。
みごと、三連を切る。重ねの厚いハマグリ刃では切りにくい。そうだ。
名刀は何でも切れるとは限らない。兜、鉄の鎧、革の鎧、鎖帷子、綿入れ・・
横一文字、むつかしい・・
長年の経験者の構えには、漂う気配に妖気を感じるときがある。
女性の入門者がふえると、なんだか宗家はうれしそうだ・・