ブログを体験してみる

はてなダイアリーの創設時期からブログを体験してみようと書きはじめてながい年月が経過した。

「邂逅の森」と言う本を読んだ。

アマゾンのカスタマーレビュー に・・
直木賞受賞作としては、重厚でやや地味な大作だ。
 明治から大正にかけて、東北の寒村にも近代化による価値観の変化が訪れる。この小説に描かれるように、それは近世社会の習俗を崩壊させていった。象徴的なのは、村々における神の死である。マタギの世界でも、鉱夫の世界でも、独自の神を頂き、禁忌と掟で堅固な小社会を形成していた。
 経済と国家という近代の神によって、それらはことごとく否定されていく。そうした神の滅びの最後の場面に、自らもまた最後のマタギとして、主人公は立ち会う。

 純愛、裏切り、兄弟愛、師弟愛、村のいじめ、上下関係のいじめ、夫婦の絆、親子愛、ドメスティックバイオレンス…。環境が変わって道具立てが変わっても、現代と人間関係はほぼ変わりないものが基盤になっていると気づく。

 だが、神の死は必ずしも「善きもの」の死ではない。それは人間の新しい段階への覚醒をもたらす。ラストシーンは、21世紀・神無き時代に暮らす私たちの、自律への意志を象徴していると読み解きたい。愛の力がすべてなどという卑小な結論に結びつけるのではなく…。
と、書いてあった。