18世紀のイギリス、奴隷解放運動に闘った政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの
苦悩と、彼の友人である英国最年少の首相ウィリアム・ピットが政党政治の確立に
先だってイギリスの二大政党政治の土台を築いた時期を重ね、イギリスの国家財政
の源である奴隷貿易に心を痛めながら現状を打ち破るべく闘う2人の物語だてになっている。
Amazing Grace アメイジング・グレイス作詞者は元奴隷船船長のジョン・ニュートン (John Newton)、
作曲は1760〜70年あたりといわれるが作曲者は不詳。
オリジナルのメロディは黒人霊歌、アイルランドかスコットランドの民謡、と諸説あるが、
黒人霊歌を元に南部アメリカで作られたとの説も有力らしい。
thttp://www.worldfolksong.com/songbook/masterpiece/amazing.htm
先日、ネットで注文していた戦略原論が今朝、届いた。丁度このブログのページを
書いている時だったが偶然にも表紙の挿絵にウイリアム・ピットが載っていた。
ナポレオンと地球を切り分けている風刺絵だった。
この映画アメイジング・グレイスをカリカチュアとしてみては、まずいだろうか、
不覚にも映画の物語が終わる頃、僕は涙が流れてシャツの袖で拭っていたが・・
イギリスではすでに産業革命は始っていたが奴隷制は当時の主な産業エネルギーだった事
を考えると、現代の化石燃料や原子力エネルギーを環境問題で論じるのはこの映画のテーマ
となんだか似ているような気がしてきた。