出港前に氷を補給した。
出港待ちの漁師が僕にロープの結び目を一つ教えてくれた。短時間だったので覚えられるか心配した。
ヨットが沖の進路に乗ってから一人でやってみると出来た。バタフライ・ヒッチと言うそうだ。
長い一本のロープで舫いとスプリングを短時間で取るのによさそうだ。
本格的に係留するには、やはり舫い結びでないとまずいらしい、
氷を積む時間くらいなら良さそうだ。
伊根から2時間ほどで舞鶴港に入った。港口は狭い、南風だと地形的に風が強く吹くようだ。
湾内に入ると風は静かになった。島影からイージス艦がゆっくり出てきた。アンカーをぶら下げていた。
湾内を進んでいくと巡視艇がやって来た。 接岸場所に案内して舫いを取ってくれた。
すぐに検閲官がやって来た。その後も、次々にいろんな部署から検閲官がやって来た。
みんなリバティの航海の話を聞きたがった。リバティの情報を事前に知っている部署もあった。
3時過ぎ僕は航海を終えて下船した。JR舞鶴西駅まで見送ってくれた。
京都で新幹線に乗り継いで、夜の9時過ぎには博多に着いていた。
リバティ号は数日後さらに北上して青森の八戸に向かう。