ベローナはロメオとジュリエットの舞台になった街らしい。
バイオリン、チェロ、ビオラ、コントラバス、ピアノだった。
ほとんど、眠っていた。いいコンサートは眠くなる。読経もいいのはそうなる。
コンサートのあとの食事は話がはずんだ。
「生き方が肯定的なのはいいね」と誰か言った。
「でも、反省しないのはよくないね」と一人が応えた。
「反省はしても、後悔してはいけないね」と僕がいった。
夫婦には右と左ほど違うカップル、天と地ほどちがうカップル、それとボトルの中のふたり。
三組三様だけど、どれも仲良く助け合えればいいね。
右と左が背中合わせで助け合えば強く生きれる。
天と地は、今の場所が分かり合える。行く場所が見つけられる。
食事のあと広場に出た。
夜になれば人の通りが多くなるようだ。
翌朝の散歩の時に絵葉書を買った。 ピザーラのテラスでメッセージを書いた。
リミニはアドリア海に面した街。ベローナから高速道路を三時間ほどだった。
運転は新婦のお父さんが一人で、ずっと一人で、奥さんが横でナビをした。
冬の前の海辺はいいもんだが、三組のカップルで歩いていると哀愁はない。
リミニの旧市街を歩いた。