ブログを体験してみる

はてなダイアリーの創設時期からブログを体験してみようと書きはじめてながい年月が経過した。

近くの海に捕鯨基地があったことに啓発されて、


Amazonから白鯨を上下巻を注文した。以前読みかけたことがあったが、その時には退屈な内容だったようで途中で読むのをやめた記憶がある。


松岡正剛の千夜千冊」によれば、
『白鯨』は神話である。ありとあらゆる出来事や人名や場面が神話的である。原型的である。
 この神話は邪悪を主題にした。「悪」である。邪悪者は白鯨モービィ・ディックではなく、エイハブである。しかし、エイハブが邪悪者になりきれたのはモービィ・ディックが残虐に見えたからだった。


モービィ・ディックを神として、エイハブを悪王として、イシュメールを巡礼者として、そして船員たちをユダヤキリスト教史に登場するあらゆる人物としてそれぞれ彫塑していくために、メルヴィルがあらゆる読書体験を駆使してあてはめた文章の知識、いわば「文知」というものである。

 この「文知」には、おびただしい鯨学も含まれる。ともかくクジラに関して、こんなに濃い「文知」につきあわされるとは、物語の読者には予想もつかないことだろう。
 また海洋・気象・船舶操縦の知識も含まれる。そこはぞんぶんに博物学になっている。加えて、たいしたことはないけれど、当然のことに“人間”たちの喜怒哀楽のいっさいも含まれる。
・・と、難しい事が書いてある。