僕のマウンテンバイクには泥除けがない。ゴム長をはいて徒歩で出かけた。アマガエルが死んでいるのを見つけた。道路の上で動かないのをグリュックが手(前足)で触ったり鼻で押したり観察していた。
アマガエルは田んぼが近くなるほど3つ4つと目立つようになった。数えていては疲れそうなほどだ。どれもが死んでいた。きっと冬眠から醒めないうちに耕運機で土をひっくり返されてさ迷い出たのだろう。車に轢かれたようだ。運の悪いカエルだけがタイヤが通るのに行き合わせたのだ。
早朝そんなに沢山の車が通るような道ではない。大そうな数のアマガエルが通っていった事になる。それでも、庭木の葉や窓ガラスにのぼってくるアマガエルは車と白い鳥から逃れた運のいいアマガエルという事になる。
グリュックは納得したように自分の用件を済ました。
当然あとかたづけは僕がする。
昔、犬は後ろ足で自分の始末はしたのに・・
夕方の散歩は自転車でグリュックの親元の山荘に出かけた。
山つつじの花は盛りを過ぎていたが美しかった。
夕日は山影に入っていたのでフラッシュを使った。