2週間ほど前と同じように店には主人にその息子、息子のおじいさん、それに手慣れた手つきで自転車を扱う職人が土曜日の午後を忙しく動き回っていた。
店内にはいろんな種類の自転車が床から壁から天井の一部にまで展示してあった。その中には下り専用のごっついマウンテンバイクがあった。指一本で持ち上がるほど軽いレーシングバイクやいつまでも見飽きない構造の折りたたみ自転車があった。それらは私がこの店に来るまでは見た事もない自転車だった。
僕の友人は店内をうろうろしながら時々職人に質問していた。職人は自転車を組み立てながら質問に受けて答え、工具を使う確かな手の動きが話しに信頼を付加していた。友人も一台欲しくなったようだ。このお店には鹿児島や山口からもわざわざ買いに来るそうだ。専門店の在り方として考えさせられる自転車屋だ。