オートバイもだめ、山登りも本格的なのは出来ない、長期の旅行もだめ、当然ヨットでのクルージングなどは考えるだけでもダメ、さらに、難しい話しや考え事は坂道を疾走するほどの血液を脳が消費するので出来ない。
救急車で病院に運ばれて、集中治療室で一週間ほどは点滴をしたままベッドに寝たきりだった。その間は飲み食いを一切しなかったが不思議に喉の渇きや空腹感はなかった。ただ、動けない体で点滴のぽたぽたを見つめながら、まだ何の準備もしていない・・ 「神さま、今回だけでいいですからお助けください」と何度もお祈りしていた。ほぼ一ヶ月後に退院してこれまで体力の回復に精を出した。おかげで、運動機能も嚥下もほぼ元通りに完治したので、神様にお願いした事を普段すっかり忘れている。
