ヒヤシンスが咲いていた。
5年かもっと前かに、球根を水耕栽培で育てる花瓶ごと買ってきた。日当たりの良い室内で咲いた花は大きすぎて茎が支えきれなかった。
割り箸で添木をしたが見苦しいので、まだ盛りの花をちょん切って地面に植えた。以来春の初めに花をを咲かせるが年々小さくなった。
花の数は少なくなったが野生化して生き生きしている。グリュックが先っぽの花を2・3個かじってしまった。
ギリシャ神話とヒアシンス そして花言葉
ヒアシンスの名は、ギリシャ神話の美青年ヒュアキントスから由来する。
同性愛者であった彼は、彼が愛する医学の神アポロンと(彼は女性も愛していたが、同性愛者でもあった。)一緒に円盤投げに興じていた。(古代ギリシャでは同性愛は普通の事だった。むしろこれは美徳とされていた。)
しかしその親しげそうで、楽しそうな様子を見ていた西風の神ゼピュロスは、(彼もまたまた同性愛者で、ヒュアキントスを愛していた。)やきもちを焼いて、意地悪な風を起こした。
その意地悪な風は、アポロンが投げた円盤がヒュアキントスの額を直撃してしまった。そこで懸命にアポロンはその時の怪我を治そうとするが、彼の医学の神の力をもってしても治らず、ついにはヒュアキントスは大量の血を流して死んでしまった。
ヒアシンスはこの時に流れた大量の血から生まれたとされる。このエピソードから花言葉は、「悲しみを超えた愛」となっている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』