アルバムの中に、むかし、イスラムの国に行ったときの写真があった。
イラクがまだ旅行できる国だったころ、モスクも街の市場も中世のようだった。
アチコチにフセイン大統領の写真があった。
写真に1989.8.6とある。30年前の記録だ。
ラクダも牧童ものんびりと暮らしているように見えた。
バクダッドを砂漠に出るとマシンガンを持った護衛がついて来ていた。
古代の遺跡は修復工事がすすんでいた。アフリカからの労働者が大勢いた。
山岳地帯に出かけるときは小さな馬のお世話になった。この写真はヨルダンかも、
首都バクダッドで庶民の乗り物はロバが多かった。銅の手打ち鍋をいくつか買ったが重たかった。
バスラは暑かった。湾岸戦争などで被害を受けて廃墟のような街だった。
バスラは大昔、ペルシア湾岸最大の貿易港、チグリス川・ユーフラテス川の交わるところ、アッバース朝期には人口が30万人を超え、千夜一夜物語(アラビアンナイト)にも登場する。
水の上にアシを積み重ね島を作って住んでいる人の地域があった。
お出かけは小舟を漕いで楽しそうだった。
「シンドバットの冒険」の舞台にもなったところで、当時はダウ船が行き来していたかも。
数日まえ、安倍総理がイランを訪問中、ペルシャ湾のホルムズ海峡で、
日本国籍のタンカー2隻が攻撃されたそうだ。どう考えてもCIAの仕業だろう。